β2-ミクログロブリンを除去する手段としては、リクセルを用いた方法もあります。
今回は、リクセルの保険適応について書きます。



以下のa)~c)にあてはまる透析患者がリクセル療法の保険適応となる。

a. 手術又は生検により、β
2-ミクログロブリンによるアミロイド沈着が確認されている。

b. 透析歴が10年以上であり、以前に手根管解放術
を受けている。

c. 画像診断により骨嚢胞像が認められる。                             

・リクセル療法は血液透析と併用しなければならない。
・初回使用日を起算として1年間を上限とする。
・1クール1年の治療終了後は透析アミロイドーシスの病態に応じて、更に1年を限度とした治療が可能となる。3度目以降も同様の取り扱いとなる。
・再度の治療導入の際には、b)およびc)の要件を満たしていることを確認する必要がある。



手根管症候群は手術をしていない場合、また治療としても内視鏡手術が主流になってきており、保険適応となる患者さんが少ないというのが現状だと思います。