要点

問題


生体電気計測について正しいのはどれか。
a 電極ペーストは皮膚のインピーダンスを低下させる。
b 体表面電極の静止電位は体動によって変動する。
c 皮膚が乾燥すると皮膚のインピーダンスは低下する。
d 電極に電流を流さないと分極電圧が発生する。
e 生体内部のインピーダンスは皮膚のインピーダンスより低い。
1.abc 2.abe 3.ade 4bcd 5.cde








a 正しい。導電性の電極ペーストは電極と体表の間の空間を埋めて接触面積を増やし、皮膚と電極の間の接触インピーダンスを小さくする。
b 正しい。静止電位は測定時における基線(生体信号のない電圧0の線)のことで、被験者の体の動きにより皮膚と電極の間の接触状態は変動しそれにともない分極電圧は変動するので基線は動揺する。
c 誤り。インピーダンスは交流抵抗(電流の流れにくさ)を表すので、皮膚が乾燥すると電流は流れにくくなり、インピーダンスは上昇する。
d 誤り。分極電圧とは異なる物質の界面に生じる電位差のことである。生体電気計測でよく用いられる銀ー塩化銀電極は分極電圧の小さい不分極電極であるが、新しい電極は使用前に生理食塩水につけて一晩おいておく(エージング)などの注意が必要。
e 正しい。生体内部は体表で乾燥しがちの皮膚より水分の含有量が多いのでインピーダンスは小さい。
正解2 






生体電気計測について正しいのはどれか。
a 電極静止電位は小さい方がよい。
b Ag-AgCl電極は不分極電極である。
c 差動増幅器の入力インピーダンスは小さい方がよい。
d 皮膚インピーダンスは抵抗と静電容量の直列接続で表される。
e 分極電圧は皮膚と電極との間に生じる直流電圧である。
1.abc 2.abe 3.ade 4bcd 5.cde







a 正しい。電極と電解質溶液であるペーストとの間に発生する直流電圧を電極静止電位というが、これが大きければその変動も大きくなり基線動揺の原因となるので小さい方がよい。
b 正しい。Ag-AgCl電極は分極電圧が小さい電極で不分極電極と呼ばれる。
c 誤り。差動でもそうでない増幅器でも電圧増幅器の入力インピーダンスが大きい方がよい。 
d 誤り。皮膚インピーダンスは一般には抵抗と静電容量の並列接続で表される。但し、通常の生体電気計測の周波数範囲ではコンデンサのインピーダンスは抵抗よりはるかに大きいので抵抗だけと考えてよい。
e 正しい。分極電圧は電極と電解質溶液との間に直流電流が流れる事により生じる直流電圧であるが、この電圧はもちろん皮膚と電極との間にも加わる。
正解2